INDEX CRAFTED 
手製索引

━━━「手製索引」のワケ

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  •  出版物の索引というものは通常、著者というより編集者の仕事の域かもしれません。でも、「漢文解析」の内容からして、「あ、い、う…」と機械的に語を拾うのは無意味です。というのは、1つには、同じ漢字でも和語と漢語で使い分けているからです。だから、漢語索引と和語索引に分けようかと考えたこともあります。
  •  すると、漢語の場合は、訓読ではなく「音読み」索引が妥当です。漢語はカタカタ検索、和語や文法事項はひらかな検索となります。また、1つの索引にしようとした場合、どういう順序で並べようか、と悩み惑うことになります。
  •  そうやって索引のスタイルが決まらない上に、出版物のページは中々確定しないものですから、そうこうしている内に「見切り発車」の出版となった次第です。
  • <li><span class="fsize_l" style="color:#ffffff;">
    </span>
      ところで、本書には目次が2種類あることに気づきましたか。《大目次》は全体の骨組みが見渡せるように細部をカットしたものですが、《目次》は逆に、小見出しまで全部掲載しました。これは、文法的な索引のつもりです。文法項目で調べる場合は、この目次が索引の役割を果たすはずです。</li>
  •  その上で,章横断的に取り上げられていて互いに参照した方がよい項目とか、1つの漢字について、色々な切り口で取り上げてあるものとか、著者の視点からは「ここをつなげて読んで、理解してほしい、という項目があります。
  • GHSの授業では、必要に応じてそんな項目に関して「漢文解析のどこに書いてある?」と問いかけます。このHPでは、そういう項目をコツコツと一つずつ、手製の「索引」の素材として順不同で掲載します。その積み重ねをここに記すことによって、実用的な・活きた索引を作っていきたいと思います。
  • </ul>

    blog「久善閑帳」26.5.4より改変

    索引項目

    漢字の音読みは原音にこだわらず、なるべくシンプルに表示してあります。

    ア行/イ 以 ……31, 33, 88, 266, 271, 297, 299

    一般前置詞としての用法と、by,with の用法との区別

      /オ 於……31,86,212,258,281,290,291,293,294,299

    一般前置詞としての用法と、in,at の用法との区別

    サ行/すなはち ……109

    乃,則,即…などの接続詞は訓読では皆「すなはチ」となりますが、これでは接続詞としての個性が消えてしまいます。

      /ジャク 若
    ……191, 203,237

    語源と派生的意味

      /ジョ 如
    ……91, 184,237

    語源と派生的意味

      /ソク 則,ソク 即
    ……109,240

    タ行/ダイ 乃
    ……109,272,299

      /程度副詞(数量副詞,「程度補語」)
    ……105

      /倒置(VS倒置)
    ……68,287,290,292,

    下のメニューはまだリンクしていません。索引項目が増えてきましたら、順次整えていきます。それまでは、右欄に順不同で掲載していきます。もし、「こういう項目の索引があるといい」と思いついた方は、「以心伝信」を使ってアイデアをお寄せください。